ひと枝に 季節が宿る
ひと庭に 暮らしが息づく
窓の向こうを眺め
心を整え
四季を感じる庭を
木々に耳を澄まし
暮らしの風景をつくる

枝先の芽に 春の気配を見つける
雨に濡れた石に 深まる色を見る
庭に向き合う仕事は
小さな変化に気づくことから始まります
木々や石が持つ表情を見つめ
その土地の風や光
住まい手の暮らしに寄り添いながら
時とともに育つ庭をつくります
一本の木を どこに植えるか
一つの石を どの向きに据えるか
窓からの眺め 歩くときの景色
やがて生まれる木陰まで思い描き
庭のこれからに手を添えるように
一つひとつの仕事を重ねていきます
庭は 完成したその日から
住まい手との新しい時間を歩みはじめます
木々が枝を伸ばし
季節ごとに表情を変え
暮らしの記憶が少しずつ景色に重なっていく
その変化をともに見つめながら
枝を整え 土に触れ
次の季節を迎える支度をします
つくって終わりではなく
育ちゆく庭を 長く見守ること
住まい手の暮らしの変化にも耳を澄まし
その時々にふさわしい手入れと景色を考えること
いつもの窓辺で ふと顔を上げたくなる
帰り道に 花のほころびを見つける
年月を重ねるほどに
この庭でよかったと思っていただける
そんな庭を 住まい手とともに育てていきたい
木々に耳を澄まし
庭の声を受けとめながら
魁春園はこれからも
一つひとつの庭と 長く向き合っていきます

庭のことを考えるとき
私たちは そこで過ごす人の姿を思います
朝 カーテンを開ける人
玄関先で 帰ってくる家族を迎える人
縁側に腰を下ろし
風に揺れる葉を眺める人
その何気ない日々のそばに
どんな景色があればよいだろう
魁春園の庭づくりは
暮らしのお話を伺うことから始まります
大切にしてきた木
昔からそこにある石
残したい眺めと 少し不便に感じる場所
一つひとつを確かめながら
これからの庭の姿を考えていきます
木を植える場所には
枝を広げるための余白を
石を据える足もとには
歩く人に合った間合いを
窓の向こうには
季節の訪れが見える景色を
庭が育てば 必要な手入れも変わります
人の暮らしが変われば
庭の使い方も変わっていきます
そのたびにお話を重ね
残すもの 整えるものを ともに考える
そうして 庭とのお付き合いを続けていきます
年月を経たある日
植えた木の下に 心地よい木陰ができている
そこに椅子を置き
ひと息つく時間が生まれる
思い描いた景色の その先へ
魁春園は 庭を使う人の声を聞きながら
暮らしのなかに根づく庭を 育てていきます


